»
惨鼻
「惨鼻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
惨鼻の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
フェ・ネオンの三階に発見されて大騒ぎが始まった。またしても言うが、お千代の最後は
惨鼻の極だった。彼女はどうしたものか、夜中に開かれた表向きの窓から、半身を逆に外....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
ったろうか、はからずも流島のさい実家に送った文書が嵯峨家から発見されて、ようやく
惨鼻を極めた流島史が陽の目を見ることになった。 と云うのが、明治廿一年三月のこ....
「天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
当然と云うべきでしょう。翌日城は陥落ました。老弱男女三万人、一人残らず死んだのは
惨鼻の極と云うべきか壮烈の限りと云うべきか、世界的有名な宗教戦は四郎の運命と終始して、起り且つ亡びたのでございます。....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
れ、無人の孤島のため知る人もなく、今日まで四日間、放棄せられしものと判明、屍体は
惨鼻を極めている。 棚田判事の傍らに落ちていた刀は、刃渡り一尺八寸六分、無銘で....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
たん場まで我慢しなければならなかった。 ことにチエンロッカーと彼女らとの関係は
惨鼻《さんび》をきわめた。それは、密航婦を船長とボースンとが共謀で、チエンロッカ....
「双面獣」より 著者:牧逸馬
の上へ下ろした。警官として斯ういう場面に慣れている筈の私でさえ正視に耐えない程、
惨鼻を極めた屍体だったのだ。実際皆|尻込み《ドロウ・バック》して、誰も長く見詰め....