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想像力
「想像力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
想像力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の父と母」より 著者:有島武郎
好心をもっていたことが影響しているだろうと思う。
母についても一つ言うべきは、
想像力とも思われるものが非常に豊かで、奇体にないことをあるように考える癖がある。....
「片信」より 著者:有島武郎
べきものであらねばならない。これらの偉大な学者や実際運動家は、その稀有《けう》な
想像力と統合力とをもって、資本主義生活の経緯の那辺にあるかを、力強く推定した点に....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ものがあったとしたら、それは、余程の楽天家か、愚鈍の者か、さもなければ哀れむべき
想像力の貧困なる者である。コロンブスの船がアメリカ大陸に到着する前において、アメ....
「宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
考えられることなら、僕にだって――」 「いや、そうはいうが、こればかりは、人間の
想像力を超越している。地球ができて以来、こういう生物を見たのはわしが最初、絵里子....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
砲させることもできるでしょう」 「わかります!」と警部は、探偵小説家の途方もない
想像力で煙にまかれながら、合槌をうった。 「射撃手が跳梁するのは、三人が三人とも....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
な生活を送っていた。勤勉で粘強な彼は、一面に於て、メスの如く鋭敏な感受性と豊富な
想像力を以てしばしば私を驚かした。とは言え彼は又あらゆる科学の分野に亙って、周到....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
きな星を人工でこしらえあげるなんて、できることでしょうか」 「われわれ地球人類の
想像力の範囲では、とてもこの怪星の秘密を知りつくし、解きつくすことはできないであ....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
何でまあ重力打消器を三つも、ぶら下げて歩かれるのですか」 「折角だが、お前さんの
想像力は、すこしばかり弱いよ。わしのトランクの中に入っている身のまわり品は、必要....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
沈没させた前後に、かの潜水艦も沈没したのだと想像している」 「局長。君はなかなか
想像力がつよい。しかしまさかね」 「いや、船長、このボルク号の艦首は、ひどく壊れ....
「不思議なる空間断層」より 著者:海野十三
その仁が乃公の聞きもしないことを、べらべら話をしてくれたよ。それは実に素晴らしい
想像力から生れでた物語なのだ。まるで一篇のショート・ストーリーのように怪奇を極め....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
あれでなかなかの好色家である事等を知る事が出来た。――で以上の材料と、僕の貧弱な
想像力とに依って、最後に、犯罪の全面的な構図を描いて見るとしよう。……先ず比露子....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
帰ってゆくのだが、この妖怪が出そうな時刻には、自然界のもの音はみな、彼の興奮した
想像力を刺戟した。丘の斜面から聞えてくるウィッパーウィル(原註)の鳴く声。雨蛙の....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
あ俺はもうだめだ。三日食わないんだ、三日。 瀬古 沢本は生蕃だけに芸術家として
想像力に乏しいよ。僕が今ここにおはぎを出すから見てろ――じゃない聞いてろ。ともち....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
られたのだ。スラヴ人は元来空想に耽る国民性だから、無教育者の中にも意外な推理力や
想像力を蓄えて人生をフィロソファイズするものがある。露西亜は階級制度の厳重な国だ....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
夫人は前々から宮本夫人には興味を有っていた。勿論本人を知っているのではないが、
想像力の強い人だけに、世間の噂さだの、私から聞いた話だのを集めて、一人の宮本夫人....