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愁思
「愁思〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
愁思の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「竹青」より 著者:太宰治
おさめと思えば涙も袖にあまり、どこからともなく夜猿の悲しそうな鳴声が聞えて来て、
愁思まさに絶頂に達した時、背後にはたはたと翼の音がして、 「別来、恙無きや。」 ....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
》やヴェルレーヌが思慕したもの、ランボーを駆って漂浪の旅に出したもの、シェレーが
愁思郷に夢みたもの等、悉く皆この不可思議なる「霊魂の渇《かわ》き」であって、認識....
「画舫」より 著者:豊島与志雄
ないこの西湖が、如何に三潭印月や湖心亭の影を宿そうとも、また、煙雨の中に模糊たる
愁思を漂わそうとも、また、数々の名跡を周辺に鏤めようとも、畢竟は、湖底は寺院の香....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
多くの好い句を作っている。風景の中に縹渺《ひょうびょう》する、彼のノスタルジアの
愁思であろう。 冬の部 凧《いかのぼり》きのふの空の有りどころ 北風の吹く冬....