愁殺[語句情報] » 愁殺

「愁殺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

愁殺の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
竹青」より 著者:太宰治
すが、やたらに脱俗を衒うのは卑怯です。もっと、むきになって、この俗世間を愛惜し、愁殺し、一生そこに没頭してみて下さい。神は、そのような人間の姿を一ばん愛していま....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しきを、紫髯緑眼《しぜんりょくがん》の胡人吹く、これを吹いてなお未だ終らざるに、愁殺す楼蘭征戍《ろうらんせいじゅ》の児……」 と田山白雲が吟声に落ちて行くところ....
渋温泉の秋」より 著者:小川未明
永劫の寂寥をしみ/″\味わうというなら此処に来るもいゝが、陰気と、単調に人をして愁殺するものがある。風雨のために壊された大湯、其処に此の山の百姓らしい女が浴して....