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意に
「意に〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
意にの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
とって、当然すぎるほど当然なことである、が、不思議なことには逆にその評価が彼の好
意に影響するということもまたほとんどない。だから彼は場合によって、軽蔑《けいべつ....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
まだ乳臭いこの殿の口車に乗せられ居って、抜いた白刃を持て扱うばかりか、おめおめ御
意に従いましょうなどとは、どの面下げて申せた義理じゃ。よしよし、ならば己《おの》....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
初期の文明が人間になったような紳士でした。それが長い航海の間に、いつとなく私と懇
意になって、帰朝後も互に一週間とは訪問を絶《た》やした事がないくらい、親しい仲に....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
ような気がした。それからまた以前よりも、ますます肥《ふと》って来た牧野の体が、不
意に妙な憎悪《ぞうお》の念を燃え立たせる事も時々あった。
牧野は始終愉快そうに....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
に過ぎないのである。
しかし斉広は、その煙管を持っている事を甚《はなは》だ、得
意に感じていた。もっとも断って置くが、彼の得意は決して、煙管そのものを、どんな意....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
論《もちろん》この芝居に、――或はこの芝居のかげになった、存外深いらしい彼等の敵
意に好奇心を感ぜずにはいられなかった。
「おい、何と言ったんだい?」
「その人は....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
はあてにならないからだ。」
木村少佐は新しい葉巻に火をつけてから、ほとんど、得
意に近いほど晴々《はればれ》した調子で、微笑しながらこう云った。
「我々は我々自....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
も書いたように、午後にはまだこのお嬢さんと一度も顔を合せたことはない。それが今不
意に目の前へ、日の光りを透《す》かした雲のような、あるいは猫柳《ねこやなぎ》の花....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
と、いろいろな事をよく知っているのとに、悩まされて、追々この鼻眼鏡の前に一種の敬
意に似たものを感じかかっていたのである。老紳士はこの間にポケットから、また例の瀬....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
り窓と選ぶところはない。我々の信念を支配するものは常に捉え難い流行である。或は神
意に似た好悪である。実際又|西施《せいし》や竜陽君《りゅうようくん》の祖先もやは....
「兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
して見ても、そうでなかった事は一度もない。唯、この弟たるべき自分が、時々向うの好
意にもたれかゝって、あるまじき勝手な熱を吹く事もあるが、それさえ自分に云わせると....
「初雪」より 著者:秋田滋
女は「あんな人のところへ行くのは厭だ」と云いたかったのであろう。けれども、両親の
意に逆らうのもどうかと思う心から、ただ頸をたてに掉って、無言のうちに「行く」とい....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
かった。王立協会のサー・ハンフリー・デビーの講義もきいた。それはリボーの店の御得
意にダンスという人があって、王立協会の会員であったので、この人に連れられて聞きに....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
それを自慢したりしなかった。心ゆくばかりのゆたかさを誇ったが、自分の生活ぶりを得
意になって見せたわけではない。彼の本拠はハドソン河の岸のオランダの百姓がたいへん....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
が一人柳の木の下に眠っていた。正午だった。鋤が一丁、傍の馬鈴薯畑の中に、まるで故
意に置いてあるような按配に突立っていた。 私はそれを抜きとって戻って来た。そし....