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「意のまま〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

意のままの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
《ほか》なしだ。絶対服従だ。わが地球全土は、われら地球人類もひっくるめて、彼らの意のままに従わなければならないのだ」 「ああ、何という恐しいことでしょう。僕はそ....
奴隷根性論」より 著者:大杉栄
金持の奴隷となって、毎年の土地の分配にも与からない。そして犬と一緒になって主人の意のままに働いている。 かくして従来無政府共産の原始自由部落の中に、主人と奴隷....
鎖工場」より 著者:大杉栄
上にのみかかった。 俺達は、俺達の胃の腑の鍵を握っている奴に向って、そいつらの意のままにできあがったこの工場の組織や制度に向って、野獣のように打っつかって行か....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
泳ぐべき少しの流動さえなかりき。 いかなる物質にも常住の形はなく、 何物も互いに意のままにならざりき。 一つの体内に柔と剛は戦い、 寒は暖と、軽は重と争いぬ。 ....
隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
をおとよさんに奪われてしまった。省作は今おとよさんにどうされたって、おとよさんの意のままになるよりほか少しでも逆らうべき力がないようになってしまった。なるほど女....
西湖の屍人」より 著者:海野十三
は唇を噛んだ。 「御覧遊ばしませ。王もマリ子も、貴方様の幻想につれて、これから御意のままの御仕えを致すでございましょう。それからあの小窓から、外をお眺めなさいま....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
しかし若しもこのタンクの中に園長が入っていなかったら君は僕に何を償います」 「御意のままに何なりと、トシ子さんとあなたの結婚式に一世一代の余興でもやりますよ」 ....
」より 著者:海野十三
ろとも、ジリジリと流れ出すのではないかと思われた。 流れ出してもよい。すべて天意のままにと彼は思った。 雨は、ひとしきり降ると、やがて見る見る勢を失っていっ....
地球要塞」より 著者:海野十三
いつ、いったな」 「何をいおうと、わしの勝手だ。わしは、わしの欲することを、全部意のままにやるだけのことだ。しかし黒馬博士、わしはまだこのクロクロ島は、ほんの一....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
腰を下したまえ、君がいかに強くても、もはや我々のとりこだ。生かすも、殺すも我々の意のままだ」 ケレンコは言葉こそていねいだが、悪魔のような笑をもらしながら言っ....
転機」より 著者:伊藤野枝
一義だとは、私も考えるけれど、私自身の今日までの生活を省みて、本当に自分の生活を意のままにしようと努力して、その努力に相当する結果が、一つでも得られたろうか? ....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
に、 (あれ、それを見ちゃ不可ません。) (やあ、つい麁※を。) と、何事も御意のまま、頭をすくめて恐縮をしますとね、低声になって気の毒そうに、 (でも、あの....
獄中消息」より 著者:大杉栄
何にも芸はないが、六カ国ばかりの欧州語なら、堅いものでも柔らかいものでも何でも御意のままに翻訳する、というような触れで売り物にでも出ようか。しかしせっかくこうし....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
のくらいな絵は学校で習います。同行二人――あとは、あなた書いて下さいな。」 「御意のままです、畏まった。」 「薄墨だし……字は余りうまくないのね。」 「弘法様じ....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
得べからざることも為し得る仙術ということさえある。いかなる修業を求めてもこの山を意のままにして見度い。この不思議な意図も慧鶴青年の胸に蓄えられたまま、人間慾と超....