意志薄弱[語句情報] »
意志薄弱
「意志薄弱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
意志薄弱の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「男女同権」より 著者:太宰治
かけて来るという工合で、いや、でもこれは決してのろけではございません。女性には、
意志薄弱のダメな男をほとんど直観に依《よ》って識別し、これにつけ込み、さんざんそ....
「弓町より」より 著者:石川啄木
むるごとくにただただ詩を求め探している詩人は極力|排斥《はいせき》すべきである。
意志薄弱なる空想家、自己および自己の生活を厳粛《げんしゅく》なる理性の判断から回....
「庶民生活」より 著者:豊島与志雄
たい、この頃、たいていの者はみな、精神のバランス、釣合いを失っていて、そのため、
意志薄弱になっていますね。酒を飲みすぎるのも、
意志薄弱、猫いらずを飲むのも、意志....
「わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
ったところへ、又、私の中毒再発であるから、ジャーナリズムが呆れたのはムリがない。
意志薄弱とか、狂気の文学などと二三の批評を新聞でよんだが、果して、そういうものだ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
んでいるのを発見した。 結局中毒などというものは、入院してもダメである。一種の
意志薄弱から来ていることであるから、入院して、他からの力や強制で治してみても、本....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
ともなかったのである。これまでに彼が考えて来た人間の弱さというのは、普通に謂ゆる
意志薄弱とか、臆病とかいったような意味以上のものではなかった。従って彼は、自分を....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
のである。すると劉伶は、にっこりと笑って妻君に向かい、よく分かった。けれど、俺は
意志薄弱で自分の心だけでは、禁酒の契を実行できそうもない。そこで考えたのだが、鬼....