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意気沮喪
「意気沮喪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
意気沮喪の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
てこの意気を失ってはならない。世には往々ほんの僅かの苦しみにもたえず、周章狼狽、
意気沮喪して敗北しながら、意思の薄弱なのを棚に上げ、山の驚異や退却の困難をとき、....
「鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
の御旗を仰いだわけで、官賊の別が判然としたので、薩長の軍は意気軒昂となり、幕軍は
意気沮喪して、いよいよ敗勢の著しいものがあった。 五日には、淀城附近で会津の槍....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
た。彼等は万一ルスタムが殺されたと知ればギーウの豪気を以てしてもどうにも出来ない
意気沮喪に陥ることは彼の目に見えた。 王は、騒ぎ立ち統一を失った者共の心をぐっ....
「海流」より 著者:宮本百合子
訊いた。 「会えたわ。三田先生だってやめたくなんか、ちっともないのよ」 徳山が
意気沮喪したように片手をあげて自分のおでこを擦った。 「でも――」 「そりゃ三田....
「誰のために」より 著者:宮本百合子
コンクリートの廊下へひきずり出して、古タイヤや皮帯で、血の出るまで、その人たちが
意気沮喪するまで乱打して、ヤキを入れた。殴る者のいないときは、そういうもので留置....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
に来て、声援していた。 私たちは試合に敗れ、誇りを傷けられて、行く道に引き換え
意気沮喪して帰校した。 この出来事は私を強く刺戟した。 一つには教育というも....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
レット。成功の熱に燃えているときにも歓びを共にする者がなく、失望に陥ったとしても
意気沮喪に堪えるように励ましてくれる者がないのですよ。僕はなるほど、自分の考えを....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
えなかった。約半数は壊血病と欠乏と厳寒のために斃れたが、生き残った者はその困難に
意気沮喪せず性格の力と宗教的迫害から逃れたという満足感に助けられて、この蒙昧国を....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
が舌にからんだ。
「いや、わたしとしたことが!」若松屋惣七は、お高の前に、一時、
意気沮喪《いきそそう》した自分を見せようとしたことを、恥じているに相違ない。自制....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
とばかり退き逃げたが、正成の勢に追い討たれ、或いは川に溺れて死に、全軍ことごとく
意気沮喪し、二将は京都へ引あげた。 そこで正成は悠々と、天王寺の地へ陣を敷き、....
「帝大聖書研究会終講の辞」より 著者:矢内原忠雄
預言者は国民が有頂天になって空虚な楽観に耽って居る時滅亡の姿を見て悲しみ、国民が
意気沮喪して悲哀に陥った時復興の萌しを見出して希望を預言する。支那の格言に「人の....