意趣晴し[語句情報] » 意趣晴し

「意趣晴し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

意趣晴しの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
たてえから、糊でもって貼けてやる振をして、下の皿を一枚毀して置いたから、先ず恋の意趣晴しをして嬉しいと思い、実は土間で腕を組んで悦んでいると、此の母さまが飛んで....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
入口まで、連れて行って上げるから、こうおいでなさいよ――ほ、ほ、ほ――こないだの意趣晴しに、じき上の本堂で、ちょいと一口|飲《や》って、娑婆《しゃば》というもの....
或る男の手記」より 著者:豊島与志雄
らなかったが、その時私は心に電気をでも受けたような感じを覚えた。 「君は……僕に意趣晴しをするために来たのか。」 「いいえ、ただこういう風になったとお知らせに上....
黒点」より 著者:豊島与志雄
はまるで違った感じを私は受けた。姉でも何でもない他人のような気がした。私の方でも意趣晴しなどということをすっかり忘れていた。 その後お新はも一度二階から降りて....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
しきってしまった。そして酒場の仲間らとともに競争者の悪口を言いながら、せめてもの意趣晴しをしていた。彼は馬鹿げた高慢心のあまり、父の後を継いで楽長になれることと....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の前に出ると、不思議に気圧《けお》されるのを感じた。悪い手段をめぐらしてひそかに意趣晴しをした。酒場へ行って飲んだり食ったりした。金は少しも払わないで、息子が借....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
た。その日は朝から二人でぶつぶつ言い合っていた。アーダはそういう場合にはいつも、意趣晴しをするためにたまらない厭《いや》なふうを見せつけながら、傲慢《ごうまん》....
助五郎余罪」より 著者:牧逸馬
ことで充分解るとしても、要するにこれは芸人仲間の紛糾《いざこざ》から根を引いての意趣晴しに過ぎないかも知れない。若《も》しそうとすれば、わざわざ出て来た助五郎は....