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愚婦
「愚婦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
愚婦の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
されては、さしずめこの三馬など勝つ術《て》はげえせん。先生がその学識文才をもって
愚婦《ぐふ》愚夫《ぐふ》相手の戯作の筆を下ろしゃあ、それ、よく言うやつだが、一気....
「狼疾記」より 著者:中島敦
う書物の中に貴下の奥さんの記事を載せたいから、などと煽《おだ》て上げ、天下の愚夫
愚婦から、相当な金額を絞り取り、下らぬ本を作ってはそれをまた高く売付けるという・....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
士賢婦人など言う輩にして、母の手に育てられたる者は少なからざる可し。賢婦家を興し
愚婦家を亡ぼす。一家の盛衰に婦人の力を及ぼす其勢力の洪大なるは、之を男子に比較し....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
福吉凶、その他いかなることがらにても、これにたずぬるに当たらざるなしと申して愚夫
愚婦を迷わしめ、信ずるもの日に増し、ただいまにては真に神仏のなすところと妄想し、....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
どにて堂々たる大寺院の説教すら極めて浅薄なるものにて、毫も日本の僧侶の田舎の愚夫
愚婦に対して述ぶるものに異ならず。しかして聴衆は唯々諾々、一言も疑問を起こすこと....
「西航日録」より 著者:井上円了
内には壮大の寺院数個、いずれも老若男女群れを成す。なかんずく旧教の本山には、愚夫
愚婦山のごとくまた海のごとく集まり来たり、感泣の涙にむせびおるものあり。もしアイ....
「山の人生」より 著者:柳田国男
や親類がすぐに狐憑きにしてしまう風が、地方によってはまだ盛んであるが、なんぼ愚夫
愚婦でも理由もなしに、そんな重大なる断定をするはずがない。たいていの場合には今ま....