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愚存
「愚存〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
愚存の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
時あらわれて来ないとも限りませんから、御互に用心をしたら善かろうと存じていささか
愚存をつけ加えました。 真を写す文学の特性はほぼこれで明暸《めいりょう》になり....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
礼ながら御気象も御思召も了休御噂の如く珍しき御器量に拝し上げ、我を忘れて無遠慮に
愚存など申上げましたが、畢竟は只今御話の一品を頂戴致したい旨を申出ずるに申出兼ね....
「三国志」より 著者:吉川英治
のです。願わくば、この大事に当ってとるべき呉の大方向をご垂示にあずかりたい」 「
愚存を申しあげてもよいと思いますが、しかしおそらく将軍のお心にはかないますまい。....
「三国志」より 著者:吉川英治
者をして、争い闘わせる手段が、絶無とはいえません」 「聞こう。――その計は」 「
愚存を申しますれば、なんといっても孫権がたのみとしているのは、周瑜です。また、重....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
し合わんなどは、火中の栗を拾うに似たもの。むしろ、この師直をおつかわしあって、と
愚存を申しあげてみましたなれど」 「だめか」 「お取上げなく、はや観音堂の縁でお....