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「愚弟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

愚弟の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
、重役頭取。二十九歳で県会議員。男ぶりといい、頭脳といい、それに大へんの勉強家。愚弟太宰治氏、なかなか、つらかろと御推察申しあげます。ほんとに。三日深夜。粉雪さ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
たようにあとをつづけた。 「なるほど。それは、わたくしに近ごろまで栄三郎とか申す愚弟《ぐてい》がひとりあるにはありましたが、ただいまではあるやむなき事情のために....
三国志」より 著者:吉川英治
うにつけ、人の子として恥かしいことではあるまいか」 「いえ、兄上。それはいささか愚弟の考えとはちがいます。家兄の仰っしゃることは、人道の義でありましょう。また情....
三国志」より 著者:吉川英治
の恩命に接したのであった。 「わが家兄は、万乗の御位についても、なおこの至らない愚弟をお忘れないとみえる」 感情のつよい彼は、そういって勅使の前で哭いた。 ....
それから」より 著者:夏目漱石
まで帰って来て、代助一寸来いと云いながら、代助をその金縁の男の席へ連れて行って、愚弟だと紹介した。それから代助には、これが神戸の高木さんだと云って引合した。金縁....