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愚息
「愚息〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
愚息の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「島原の乱」より 著者:菊池寛
、「公等は皆陣を布いて柵を設けて居る。我等は軍目付の故をもって寸尺の地もないが、
愚息|職信始め従士をして柵を結ぶ事を学ばしめたいから」と云って割込んで仕舞った。....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
ておいでかな」 その問いの見当を定めかねたる山木はしきりに頭を下げつつ「はッ。
愚息が一人に――娘が一人でございまして、何分お引き立てを――」 「山木|君、子と....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
九州の香椎の山奥で、妻子五人を抱えて天然を楽しんでいる。焼野の雉子、夜の鶴。この
愚息なぞも法螺丸にとっては、頭山満と肩を並べる程度の苦手かも知れない。 前掲の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、ひもじく月を眺め、膝栗毛《ひざくりげ》を疲らせた者少なくなかったは、右の富人の
愚息そのままだ。かく似て非なる者を、仏経には烏骨鶏《うこっけい》に比した。 六....
「支那の狸汁」より 著者:佐藤垢石
私はのんきな想像をめぐらしながら、この原稿を書いていると、東京の学校へ行っている
愚息が、空き腹を抱え蒼くなって帰ってきた。母は、お藷の麦まぶしでも、おあがんなさ....
「三国志」より 著者:吉川英治
この老翁は胡華といって、桓帝のころ議郎まで勤めたことのある隠士だった。 「わしの
愚息は、胡班といって、いま※陽の太守|王植の従事官をしています。やがてその道もお....