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「愚案〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

愚案の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
知らず天手古舞《てんてこまい》を演じ、硫黄で燻べんとか、テレビン油を撒かんとか、愚案の競争の末、ついにこのたび徳川侯へ払い下げとなったが、死骸を貰うた同前で行く....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
又なんのためにそんな事をなさるんですか?」 「ええその、この事件に就いて、少しく愚案が浮びましたので……」 「はて? 少しも合点がいきませんな……我々の体を天秤....
不審庵」より 著者:太宰治
、或いは囲碁挿花、謡曲舞踏などさまざまの趣向をこらすは、これ万物の霊長たる所以と愚案じ申次第に御座候。然りと雖も相互に於ける身分の貴賤、貧富の隔壁を超越仕り真に....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
」でなくては面白くない。またいずれの古鈔本も「半甘」で、他の書き方のものはない。愚案は、昭和十三年一月アララギ、童馬山房夜話参看。 ○ 吾....
新撰組」より 著者:服部之総
からず明二十三日御下向の趣承り、天下の安危此時に懸り、止むを得ず毛塵の身を顧みず愚案申し上ぐべく候。若《も》し御下向遊ばされ候ては天下|囂然《ごうぜん》の節、虚....
獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
いたことが知られるのである。なお箕で獅子頭を作ることも、土俗学的に考うべき多少の愚案がないでもないが今は省略する。(B)は同じ五鈴遺響に『河芸郡玉垣村大字岸岡に....
三国志」より 著者:吉川英治
北に城寨を築こうとなされているらしいが、なぜ火水に潰えぬ城をお造りにならぬかと、愚案を申しあげに来ましたのじゃ」と、いう。 なお、夢梅道人がいうには、 「これ....