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「愚痴っぽい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

愚痴っぽいの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
どんぐり」より 著者:寺田寅彦
てやったり、曇った寒い日は床の中で「黒髪」をひくくらいになった。そして時々心細い愚痴っぽい事を言っては余と美代を困らせる。妻はそのころもう身重になっていたので、....
田舎教師」より 著者:田山花袋
に荒るるすさまじい冬の音を聞いていたが、こうした時に起こりかけた一家の財政の話が愚痴っぽい母親の口から出て、借金の多いことがいく度となくくり返された。 「どうも....
足迹」より 著者:徳田秋声
京でうまく取り着きさえすれア衆にいいものを買って着せるで心配はない。」 とかく愚痴っぽい母親が、奥の納戸でゴツゴツした手織縞の着物を引っ張ったり畳んだりしてい....
農村」より 著者:宮本百合子
のであった。厭《きら》われるのは願い事がきまって居るからもあるし、それにあんまり愚痴っぽいからでもあった。 願い事――ほんとにそれは幾年も幾年も前から同じ願い....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
だ叔父と叔母だけが住んでたそうですけれど……面白くないことがあったとみえて、父は愚痴っぽいことはいいませんけれど、お金だけ上げて、さっさと帰って来てしまいました....