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「愚策〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

愚策の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
とこすって参ろうかとまた椽側《えんがわ》から降りかけたが、いやこれも利害相償わぬ愚策だと心付いた。と云うのはほかでもない。松には脂《やに》がある。この脂《やに》....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
と心にしみわたる。天皇帰一、「我」を捨て心身を放棄してこそ、日本人の道。大楠公が愚策湊川出撃に、かしこみて出陣せる故事を思えとあり、又楠子桜井駅より帰りしあの処....
平和への荷役」より 著者:宮本百合子
中から真面目に戦争挑発に反対する要素をとりのぞこうとする方策は、ファシストとして愚策とは考えられていないだろう。ファシストは自分と同じ民族に属する人民の社会的判....
志士と経済」より 著者:服部之総
暗殺が水戸の私怨でないゆえんを天下に表示するためだというが、「実は甚《はなは》だ愚策にて一己清潔のため天下|之《の》大事を招候《まねきそうろう》は必定」、内乱に....
三国志」より 著者:吉川英治
丞相孔明が逝かれた後の万事の帰着です。天数の帰結です。もういけません。呉へ奔るも愚策、南方に蒙塵あるも、何もかも、唯、末路の醜態を加えることでしかありません。…....
私本太平記」より 著者:吉川英治
したら、それこそ、いよいよ武士どもを思い上がらせ、世の物笑いとなるのみだわ。……愚策愚策」 と、清忠は肩をゆすッて笑い、そして列座の千種|忠顕や四条|隆資ら....