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愛ぶ
「愛ぶ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
愛ぶの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
りました。わたしは祈祷にその一夜を過ごして、まったく法悦の状態にあったのです。慈
愛ぶかい司教さまは永遠にいます父――神のごとくに見え、教会の円天井のあなたに天国....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
なって、ほんとうに、お気の毒なことになって……」と、夫人はいよいよ図に乗って、慈
愛ぶかさの限りを見せた。 「ご存じでしょうかしら、私が、劇の公演のことで、どうし....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
はそれから二三ヶ月経ったもので、野村は既に生れていたのである。 どうも二川の溺
愛ぶりには恐れ入った。僕もむろん生れた子を可愛いとは思うが、二川の真似は出来ない....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ミジンも汚れがない。見る者の心をあたためる風景であろう。 先生の菊乃さんへの溺
愛ぶりは、いかにも手ばなしの感で、大らかでもあるし、マジメでもある。思うに先生は....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
みんなから愛されました。この人は、今は亡くなった子に暖かな愛情をもち、それこそ慈
愛ぶかい母親のようにしていました。私といたしましては、いくら不利な証拠が出たにし....
「源氏物語」より 著者:紫式部
人までがしめっぽい心になる秋であった。 「死んでからまでも人の気を悪くさせる御寵
愛ぶりね」 などと言って、右大臣の娘の弘徽殿《こきでん》の女御《にょご》などは....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
み志に、たちならび給ふ人は、をさをさなし。 と、はたからも見えるくらいな、ご熱
愛ぶりだった。 が、さまでな君も、徳治二年ふとご病死された。花の命は短かった。....