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愛唱
「愛唱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
愛唱の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一つの芽生」より 著者:宮本百合子
うな声で、“In Happy Moments Day by Day”という、彼の
愛唱歌の節ばかりを口吟《くちずさ》み始める。 その緩やかな、夢見るような声の流....
「近頃の話題」より 著者:宮本百合子
か。そんなことは分ってる、と叱られるべき種類のことなのであろうか。躍進日本という
愛唱される標語の実質は、極めて極めて現実的な道によって獲得されつつある一方、何ゆ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ということなの。だって、段々体が平常に近くなって来たら、御覧のとおり、私は私たち
愛唱の詩を散文で話しはじめ、一ころのように眠れない頭にこりかたまった一行一行をお....
「望郷」より 著者:服部之総
の学生たちが、在りしよき日のあの寮歌を忘れて、四九年いらいとりわけ「平和の歌」を
愛唱するという事実のなかに、古典アメリカの、かつて世界を鼓舞したあの大望の継承を....
「雨」より 著者:織田作之助
彼女が朝第一番に唄う、こゝは地獄の三丁目、行きはよい/\帰りは怖い、という彼女の
愛唱の唄は軽部によってその卑俗性の故に禁止された。浄瑠璃に見られるような文学性が....
「民族の感歎」より 著者:折口信夫
の心に、新しい力となって来ること、其に期待を掛けずには居られない。 茂吉文学の
愛唱せられている奥に、更に見忘れられた真実がある。そう言うことも考える必要があり....