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愛念
「愛念〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
愛念の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幻談」より 著者:幸田露伴
《うち》こそ何でもなかったが、手にして見るとその竿に対して油然《ゆうぜん》として
愛念《あいねん》が起った。とにかく竿を放そうとして二、三度こづいたが、水中の人が....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
福を成すに無《なく》て叶《かな》わぬ人物とさえ思われた。が、その温《あたたか》な
愛念も、幸福な境界《きょうがい》も、優しい調子も、嬉《うれ》しそうに笑う眼元も口....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
様、獣中最も愚とせられた物だ。 『王子法益壊目因縁経』に、高声|愧《は》ずるなく
愛念するところ多く、是非を分たぬ人は驢の生まれ変りで、身短く毛長く多く食い睡眠し....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
自分の拵えたもの故、ほんの遊びいたずらとはいいながら、他のあてがわれた仏様よりも
愛念の情が自ずと深いわけ。或る日、その出来上がった鼠をば、昼食を終ったわずかの休....