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愛校
「愛校〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
愛校の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
が、おっくうになったのでした。自分には、小学校、中学校、高等学校を通じて、ついに
愛校心というものが理解できずに終りました。校歌などというものも、いちども覚えよう....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
その候補者であり、教授は自身校友でない限り一時的な使用人である。ここから特別な「
愛校心」が産まれたり、又勇敢な「応援団」が出来上ったりするのである。私立大学生に....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
るが、之は一体どうした間違いだろうかと思う。なる程野上氏には之で見ると、あまり「
愛校心」はなかったようだ。 内田百間氏は免職と同時に続々として随筆集を出版して....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
ある自治会等の役もひきうけるようになった。私は何でもぽんぽん云ってのけた。それは
愛校心とか、自由主義思想とかいう名目の下ではなく、面白いからであった。しかし私達....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
神もなければ、プレーをたのしむ精神もなく、好戦的な熱狂だけが全部である。この種の
愛校心と、ファッショや右翼団体的な愛国心とは同じ偏したものだ。批判精神などミジン....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
びにすぎない。応援団というものは、スポーツから独立して、勝敗だけを旨としており、
愛校心という名をかりて、いたずらに戦闘意識をもやしており、あの校歌だの応援歌とい....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
は何かの感覚で先生の匂いを嗅ぎ分け、気に食わないと勉強する気になれないのだ。 「
愛校心なきものは日本男児にあらず」 こうした校訓というものが、いつの頃からか五....
「『偶像再興』序言」より 著者:和辻哲郎
は教育者の僭越と無精神とを呪った。教育者の権威に煩わされなくなった時代には儕輩の
愛校心を嘲り学問研究の熱心を軽蔑した。そうして道徳と名のつくものを蔑視することに....