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「愛猫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

愛猫の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
子猫」より 著者:寺田寅彦
薬をもらっていた。その散薬の包み袋が人間のと全く同じであるが、名前の所には吉村氏愛猫としてその下に活字で「号」の字があった。おそらく「三毛号」とするところを略し....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
知るに至る。するとわれわれ笑ったものは蛸に関しては素人であった訳である。 私の愛猫フク子もまたこの足に迷って死んだ。或夜、裏長屋から一本の蛸の足を盗んで帰る途....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ちの最も人に愛せらるる獣にして、且つ最も小なるもの、この獣を玉と言い、この美人の愛猫でありました。 愛は怖ろしいものです。婦人として、他人には見せてならない寝....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
マルセイユの親戚を訪れるため、汽車で行くことになった。ところが、D夫人には一匹の愛猫があった。精悍放縦な美しいシャム猫でアユーチアと呼ばれていた。このアユーチア....
大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
えし消息のはし猫初産 より江 (イ)、旅宿で受取った留守宅からの消息の端に愛猫の初産を報じてきた事は、子のない作者にとってささやかな喜と感興をそそらずには....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
生活であるが、何が一番食いたいかというと猫が食いたい、それも自分のウチで飼ってる愛猫が食いたいとさ。本当に愛すということは、その物を食いたくなることだという豊島....