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愛知川
「愛知川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
愛知川の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「若鮎の塩焼き」より 著者:北大路魯山人
今のあゆは江州のもので六月になると丹波のあゆが出る。江州は野洲川の上流、および
愛知川の上流のもので、丹波は和知川のものがもっともよい。 天然産のあゆとはちょ....
「澪標」より 著者:外村繁
てなんや」 「知らんのか、わしの在所やないか。愛知《えち》川の上《かみ》や」 「
愛知川やったら、川並山へ登らな見えやへんわ」 しかしその翌朝から、たつは母に叱....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ますまい」 騎旅は、はかどった。 丹波を去ったのは、先おととい。ゆうべは近江
愛知川ノ宿だった。そして今日も、春の日長にかけて行けば、美濃との境、磨針峠の上ぐ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
のつかのま眠っただけだった。 道誉を先頭に、具行の輿をかこんだ人馬は、その朝、
愛知川を越えた。
愛知川は江南江北の分堺である。そこから先の――犬上、坂田二郡....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
だが、道誉には、それすら甘い観方とおもわれたほどである。 彼は、この六月、
愛知川の宿で、生前の北畠|具行から、もっと多くの“宮方連判”の名をきいていた。―....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
倉へ差下すさい、伊吹のふもとで首斬ッたのも、武士のなさけか。なるほど、その前夜、
愛知川の宿では、具行卿をよろこばせ、おなさけぶかいことでおざった。はははは」 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
角領の観音寺城泊り。眠るだけはよくやすまれた。 問題はつぎの日だった。 ――
愛知川、小野、四十九院、摺針、番場、醒ヶ|井、柏原。そして、伊吹のふもとまで、つ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
途、王軍をたすけるべく疾風迅雷のように西下して、はや不破を越え、今日にも、近江|
愛知川には着くであろうとのことだった。 「なに。――北畠顕家の奥州軍が、今日にも....