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愛育
「愛育〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
愛育の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
失い乳房|腫《は》れ脹《ふく》るるより人児を窃《ぬす》み来って吸わせ自然にこれを
愛育したのだろう、また奇態な事は従来男児に限って狼に養われたらしいと。 勇士が....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
方ではないかと思われる。村上先生来診。念のためとトロンボーゲン5ccを注射。 ◯
愛育社の「電気」を少し書く。 ◯江戸川さんより速達あり、延原氏へ贈る座蒲団は、江....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
び」のごときに見る。 「野性の叫び」は一匹の犬を主人公とした小説で、初めは富豪に
愛育されていたが、人に盗まれ、売られ、虐使され或は北アラスカの荒涼たる氷原に橇《....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
るあいだに一匹の狗を飼った。それは甚だすこやかな狗であるので、張は烏龍と名づけて
愛育しているうちに、いったん帰郷することとなったので、彼は烏龍を伴って帰った。 ....
「太十と其犬」より 著者:長塚節
として其手を長い舌でぺろぺろと嘗められた。威勢のいい赤は其から幾年間を太十の手に
愛育された。太十とお石との情交は移らなかった。お石は顔に小さい皺が見えて来てもう....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《たぐい》が紛れ込んだかと見ると、そうではなく、一目見て三人が、 「鳩だ、北原君
愛育の伝書鳩だ」 と気がつきました。 「だが、少しおかしい」 特に念入りに、そ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
櫛の歯の折れるように透いて無くなったが、あえて意にも留めないで、ますます滝太郎を
愛育した。いかにか見処があったのであろう。 三十一 しかるに先生....
「「草野心平詩集」解説」より 著者:豊島与志雄
り育ててきた。蛙を歌った詩歌の類は古今東西に散見されるが、心平さんのようにこれを
愛育した例は、他にない。 富士山が象徴であるように、心平さんにとっては、蛙も一....
「婦人と職業」より 著者:倉田百三
して帰って、翌日はまた託児所にあずけて外出するというようなことで、果して母らしい
愛育ができるであろうか。二十五、六歳で結婚するとして、相つぐ妊娠と分娩と哺乳と愛....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
親にも、又弟妹の方達にもあまり似てはおられません。それにも関らず何の疑いもなく、
愛育されたのです。私が疑い通し、悩み通したのと、どれほどの相違でしょうか。死んだ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
。 この鶏舎は初め甲府市外の素封家河野氏邸にあって、令息豊信氏がシェパード犬を
愛育する傍ら鶏を飼って居られたものです。豊信氏は安雄とはシェパード犬研究のお仲間....
「地上」より 著者:島田清次郎
た。幸いにもお里は子がなかった。子のない女の寂しさは三人の子供を親身の母のように
愛育した。お光は後に、お信がお里を北野家へ迎えようと主張したことを思い合わせて、....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
は実に美しい、尊い感動すべき光景でありました。姉は一同に別れの言葉を告げ、両親に
愛育を感謝し、祖母の身の上を労い、自ら合掌して念仏してくれよとたのみ念仏の声につ....
「お母さんは僕達の太陽」より 著者:小川未明
びる決意を有しています。しかるに、その子供に人生の希望と高貴な感激を与えて、真に
愛育することを忘れて、つまらぬ虚栄心のために、むずかしいと評判されるような学校へ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
非常にうまく行くことまで実地にやって見せました。 最後に、氏専用の水泳プールで
愛育の魚猿の後について、猿の飛び込み方、水くぐり、水の切り方などを真似られました....