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「愛郷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

愛郷の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
俗を乱すこと、かくのごとし。 第五に、神社合祀は愛国心を損ずることおびただし。愛郷心は愛国心の基なり、とドイツの詩聖は言えり。例せば、紀州地方より海外に出稼ぐ....
文学に関する感想」より 著者:宮本百合子
逸脱している上、青年志士連の幕府批判を説明した部分は、今日の読者に対してさながら愛郷塾の演説のような反動的役割を演じている。「幕府は肥壺である。ふりかえって京都....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
下人|僮僕の手兵ようの者も有って、勢力を実現し得るのであった。それで其等の勢力が愛郷土的な市民に君臨するようになったか、市民が其等の勢力を中心として結束して自己....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
と精神主義的にでなく(?)解明される途はないか。例えば日本農本主義がそこにある。愛郷塾主橘好三郎氏の『農村学』は日本の経済政治社会制度の特色に就いて説明している....
社会時評」より 著者:戸坂潤
之が後藤農相の農村対策第一歩としての、「具体案」だそうだが、農相はマサカ例の愛郷塾のようなものを考えているわけではあるまい、もしそうだとこの際一寸問題だ。そ....
夏遠き山」より 著者:宮本百合子
理研究《サイコロジー・オヴ・アドヴァタイズメント》の、これは、積極的手段の一例、愛郷心及営利心を利用する方法の実例として好箇のものであるに違いない。―― 雨が....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
までどの土地にも絶えず存在したことで、その気風がやや科学的になると昔の郷土史家、愛郷的考証家というものになって、古代史の似た部分だけをとりいれてみんな自国の伝説....
だいこん」より 著者:久生十蘭
トゥル・フランス》〉の自転車競走に参加し、死ぬ思いで日本のために気を吐いた感傷的愛郷者《センチメンタル・ジャアニイ》を〈マックァサー将軍〉のほうへおしやったのは....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
から駅長室の壁間といい、行く所に氏の画を見ない所はないほどだが、同時に健吉さんの愛郷心にもなみなみならないものがうかがわれる。 幾年か前に志賀直哉氏が名古屋へ....
特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
帝国臣民の一員であることをよく自覚して、各自他にその立場を求めるの覚悟が欲しい。愛郷心は我らの常に尊重するところであるが、特にこの場合においては、むしろケチの付....
梅ちらほら」より 著者:吉川英治
いたら、すぐ朝日の投書欄へ、村の出身者の抗議文が載った。梅村の住民には、そんな非愛郷心の持ち主はないというのである。それほど、吉野村は、梅の村だ。村の梅|窓に机....