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「愛食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

愛食の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
めざるを得ないのである。 古事記を読むと、われわれの祖先は神話の昔からナマコを愛食している。磯の国々から朝廷への税としてナマコをほしたイリコというものを大昔か....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
は、頬鬚を撫でながら、ややしばらく、品書を拈転って、料理店を我が家のように挙動う愛食家風の調子で。 『今日はどんな御馳走で我々を食わしてくれるか。』と、無暗と幅....
甘話休題」より 著者:古川緑波
かったが、又別な味があった。 これらのクッキーを、僕は旅行先へも送らせて、毎朝愛食したものである。 さて、それでは、クッキーは戦後何処がうまいか、ということ....
三国志」より 著者:吉川英治
分布されて、今も蜀の江陵地方の民衆のあいだでは、この蕪のことを「諸葛菜」とよんで愛食されているという。 もうひとつ、おもしろいと思われる話に、こんなのがある。....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
はまた紀州の有田郡などにも飛び離れて存在する。これは虎杖の歯に当る感覚で、あれを愛食する者のあどけない形容のようである。この地方の今一つの方言には、熊野から大和....