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愛鷹山
「愛鷹山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
愛鷹山の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
間は、幾つにも朝雲が屯《たむ》ろして、支流が虚空の方々に出来る。 そのうちに、
愛鷹山は洗われたような瑠璃《るり》色になって現われる。雲は東から西へと引いたよう....
「謡曲黒白談」より 著者:夢野久作
遠く白雲|緬※の地平線下に委棄し来って、悠々として「四条五条の橋の上」に遊び、「
愛鷹山や富士の高峰」の上はるかなる国に羽化登仙し去るのである。 南無阿弥陀仏も....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
た、重苦しい水蒸気に呑まれて、物ありげな空虚を天の一方に残しているばかり。手近の
愛鷹山さえ、北の最高峰越前岳から、南の位牌岳を連ぬるところの、鋸の歯を立てた鋸岳....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
へ捷径の焼場人足、死人焼になって、胆を鍛えよう。それからだ、その上で…… ――(
愛鷹山や富士の高嶺かすかになりて、天つ御空の霞に)―― 羽衣が三保の浦に靉靆く....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
の双生児のように、シャスタと癒合したのだろうと思う。成立の原因は違っても、富士の
愛鷹山の頂上部が、仮に爆裂飛散せずに原形を保存していたとすれば、シャスチナ位にな....
「埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
そうになっていたのを、この浪人が政治的手腕によってたくみに解決し、その功によって
愛鷹山南麓の高国寺城を預かることになった。これがきっかけとなって、北条早雲の関東....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
た。寺は地震で壊れた個所に手入れをしていた。寺の縁からは相変らず大きい富士が畑と
愛鷹山越しに眺められた。しばらく振りに見る秋の富士は美しく気高いものには違いなか....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
焼けつつある国府(三島)の町屋根が望まれる。 新田軍は三島を捨てた。ぜひなく、
愛鷹山の根に沿った西への道を、幾段にもなって、落ちて行った。敵に追われ、雪風に捲....