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感佩
「感佩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
感佩の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
も、校正刷お目にかけることができるだろうと存じます。貴兄の御厚意身に沁《し》みて
感佩《かんぱい》しています。或《ある》いは御厚意裏切ること無いかと案じています。....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
のを他人の酒を飲むを好かぬとして断わったが、河瀬内田二子の士を愛せるには今も深く
感佩《かんぱい》し居る。前に述べた川村竹治などはまるで較べ物にならぬ、その後プリ....
「名君忠之」より 著者:夢野久作
かも知れぬが、所詮、覚悟の前で御座る。ハハハ」 「大目付殿の御慈悲……家中の者も
感佩仕るで御座ろう。その御心中がわからぬ与九郎でも御座るまいが……」 淵老人は....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
「ありがたき御|芳志《ほうし》、手前主人にもなれなく取りつぎまする考え、いかに
感佩《かんぱい》いたしますことか……」 「ところで、貴殿にうかがうが、いったい柳....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
表的な五六名が、吾輩の休憩室に押掛けて来て頗る非常附きの持上げ方だ。 「……イヤ
感佩致しました。聴衆の感動は非常なものです。先生の御熱誠の力でしょう。三時間もの....
「父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
て下さらなかった。 とはいえ私は十六七歳になってから、こうした父の言葉を痛切に
感佩し、一も体力、二も体力と考えるようになった。さもなければ私は二十四五位で所謂....
「佳日」より 著者:太宰治
かったようである。 「あ、そう。」とれいの鷹揚ぶった態度で首肯いたが、さすがに、
感佩したものがあった様子であった。 「下の姉さんは、貸さなかったが、わかるかい?....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
して、たとい、将曹如き奸物にもせよ、こう仰せられるのは、われら家来として、ただ、
感佩《かんぱい》の外に無いが、事による。斉彬公が、公御自身の命を縮め、子孫を絶さ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
さすが、江戸一の捕物の名人といわれるだけあって、職務にはご熱心、はばかりながら、
感佩《かんぱい》いたしました」 藤波は膠《にべ》もなく、 「それで、ご用といわ....
「志士と経済」より 著者:服部之総
ろ、御承知にて早速金百両御差し向け下され、慥《たしか》に収手《しゅうしゅ》御芳情
感佩奉り候。追々正義家の為に相用ひ申すべく喜び入り候。尊家の御事御国の御事、如何....