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感光
「感光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
感光の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「機械」より 著者:横光利一
漆を塗りつけては乾かしたり重クロムサンアンモニアで塗りつめた金属板を日光に曝して
感光させたりアニリンをかけてみたり、その他バーニングから炭とぎからアモアピカルか....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
乾板の破片だったのである。
二、死霊集会の所在
沃化銀板――すでに
感光している乾板を前にして、法水もさすが二の句が継げなかった。事実この事件とは、....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
よ。しかし、それ以前に一つの仕掛を用意しておく必要がありました。と云うのが一巻の
感光膜でして、それを鉄管から動力線までの垂直線より少し長めに切って、その全長に渉....
「恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
をアーク燈で照すと、糸の影が左右に大きく振れ、それを細い隙間をとおして、写真用の
感光紙に直接感ぜしめ、然る後現像すれば、心臓の電気の消長を示す曲線が、白くあらわ....
「物理学圏外の物理的現象」より 著者:寺田寅彦
々に垂直に水中へ沈めて行くとこれによく似た模様が現われると言っている。写真乾板の
感光膜をガラスからはがすために特殊の薬液に浸すと膜が伸張して著しいしわができるの....
「映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
したいと思っている。 なお、このほかに、写真レンズの影像の特異性や、フィルムの
感光能力の特異性から来るいろいろの問題がある。さらに発声映画に関して新たに起こっ....
「空想日録」より 著者:寺田寅彦
である。白熊は、自分の毛皮から放射する光線が遠方のカメラのレンズの中に集約されて
感光フィルムの上に隠像の記録を作っていることなどは夢にも知らないで、罪のない好奇....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
おのずから立派に哲学的術語となるのである。なぜなら本当はどんな常識語でも、普通の
感光板では判らぬにしても、云わば赤外線写真の
感光板にあてて見れば、チャンと一定し....
「ヒロシマの声」より 著者:豊島与志雄
、X光線用の乾板が鉛のケースに収められて地下室にあったが、それがみな原位置のまま
感光していた。 この放射線は、生きのびた人々をも多数、所謂原爆症で殺した。無傷....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
に一枚の長いフィルムを使って天然色を現すのである。その法は先ず実物の刻々の写真を
感光膜に写す際、交互に赤と緑の障子を使って実物の赤い色ばかり撮ったものと緑色のみ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
なものである。「すず本」の検証にあまり重点を置かなかったのは、真名古のフィルムの
感光膜にはそのとき殺人犯人並びに皇帝誘拐犯人としてのある人物の映像がすでに露出ず....
「千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
ので、密封した写真|乾板《かんぱん》に色々な字だの図形だのを、念力《ねんりき》で
感光させるというのである。 もしそういうことが本当ならば、それは人間の精神力の....
「線香花火」より 著者:中谷宇吉郎
、普通は廻転ドラムに捲きつけたフィルム上に写真を撮るのであるが、この場合のように
感光度の極端に大きいことの必要な時には、乾板を廻す装置を作った方が良いのである。....