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感化院
「感化院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
感化院の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
の園です。蒲団は芝居ののぼりでつくった、まことにしみじみとするカンヴァスベッド。
感化院出の誰の誰
許して下さいと云う言葉を日にいくど
頂戴とか下さいとか
雨のな....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
苔と醤油があれば宜しい。鮠の生乾が好きなんだが、コイツはちょっと無かろうて……。
感化院脱出 世間の奴はよく吾輩をキチガイキチガイというが、その位のことはチャン....
「ジャンの物語」より 著者:宮本百合子
文豪であったレフ・トルストイの孫息子にあたるジャンという少年が、浮浪児として少年
感化院に入れられ、そこから脱走して再び警察の手にとらわれたときかいた「ジャンの手....
「作品のテーマと人生のテーマ」より 著者:宮本百合子
動に共感し、そのために職を失った魚住敬之助という男が、北海道まで行って、不良少年
感化院の教師となって暮している。左翼の力が退潮した後、思想上の混乱から彼は死のう....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
よう。実は他のことを云うつもりだったのである。 少年教護院というのは、昔の少年
感化院である。
感化院といえば誰にでも或る観念が浮ぶだろう。然るに私がはいっていた....
「決闘」より 著者:神西清
であの女を亭主の手許へ送還する。もし亭主が引き取らんと言ったら、徒刑場へ送るか、
感化院へでも叩き込むんだ。」 「ふうむ」とサモイレンコは溜息をついた。少し間を置....
「恐ろしき贈物」より 著者:小酒井不木
リオナードという十五歳になる女を取持っていたとき、警察に踏み込まれて、少女はある
感化院に送られ、彼女も拘引されて相当の処罪を受けた。 放免されて後、彼女は以前....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
て、あの子を堕落させようとした企みの成功した事を誇らしげに述べ、終りに「最近には
感化院の御厄介となり、……次いで裁判所に曝され……終りに断頭台上の人となる事を希....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
科学的知識を欠くため渠らの手に成る救済事業が往々無用の徒労に終るを遺憾とし、自ら
感化院を創めて不良少年の陶冶や罪人の矯正をしようという計画を立てた事もあった。 ....
「山の人生」より 著者:柳田国男
人間の数も、なかなか少ないものではないようである。十二三年前に、尾張瀬戸町にある
感化院に、不思議な身元の少年が二人まで入っていた。その一人は例のサンカの児で、相....