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感通
「感通〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
感通の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔像」より 著者:蘭郁二郎
関のドアーを引いた途端、 「おやっ……」 と、到頭呟いてしまった。矢張、彼の予
感通り、留守中何か起ったに違いないのだ。 玄関の石畳には、水木の生活とは凡そ不....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
《からか》う父と争った。 犬好《いぬずき》は犬が知る。私の此心はポチにも自然と
感通していたらしい。其証拠には犬嫌いの父が呼んでも、ほんの一寸《ちょっと》お愛想....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ればならぬ。 そこで、船には緊急命令が下されて、さし当りこの小舟のもたらした予
感通りに、掃海の作業を試むることになる。 といっても、事は近くで発見されたにし....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
一人も不服の者なく改心致しましたは、偏えにあなた様の義侠の御親切なるお心が銘々に
感通致しました訳でござりましょう、実に此の上もない有難い事で、現に御覧の通り同類....
「妖怪学」より 著者:井上円了
、あるいは歩行して、自らなにも知覚せざるがごときものをいう。神感とは、自然に神の
感通告示ありて、遠路のことを感知し、あるいは未来のことを予知するの類をいい、神知....
「迷信解」より 著者:井上円了
一端を述べて結論といたそうと思う。 世に遠方数百里隔たりたる所の変事が、自然の
感通によりて知ることができる。その一例は夢の
感通である。古来、親戚の者が数百里の....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
うやく進みて、はじめて万物のほかに一種霊妙の体の別に存するありて、その媒介または
感通によりて奇怪の生ずるに至るというも、いまだ物理の規則に照らしてその原因を証明....
「芸術と国民性」より 著者:津田左右吉
品にはおのずからその国の古代芸術の面影が現われ、あるいは一道の霊光が両者の間に相
感通するというようなこともあろう。しかし、そんな詮索は批評家のすることである。作....