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感銘
「感銘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
感銘の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
教官の余技は全然文壇には不必要である」!
半時間もかからずに書いた弔辞は意外の
感銘を与えている。が、幾晩も電燈の光りに推敲《すいこう》を重ねた小説はひそかに予....
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
のりは往復一里半だった。大橋図書館から帝国図書館へ。彼は帝国図書館の与えた第一の
感銘をも覚えている。――高い天井に対する恐怖を、大きい窓に対する恐怖を、無数の椅....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
うとした。しかし目《ま》のあたりに見た事実は容易にその論理を許さぬほど、重苦しい
感銘を残していた。
けれどもプラットフォオムの人々は彼の気もちとは没交渉にいず....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
さんだったかもしれない)それはまだ中学生の僕には僕自身同じことを見ていたせいか、
感銘の深いものに違いなかった。僕はこの文章から同氏の本を読むようになり、いつかロ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
境地を人は仮りに没我というに過ぎぬ。 この事実を思うにつけて、いつでも私に深い
感銘を与えるものは、基督の短い地上生活とその死である。無学な漁夫と税吏と娼婦とに....
「海底都市」より 著者:海野十三
の解説文は、報道網《ほうどうもう》を通って海底都市の人々に大きなおどろきと、深い
感銘とをあたえた。そして代表オンドリ氏・ビロ氏などの五名の宿舎にあてられた新龍宮....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
は尾行をとりかえて貰って帰ってきました。 Yには、この小さなできごとが余程深い
感銘を与えたのか、それから少しの間は、絶えずこのことを吹聴して、警察は少しも恐れ....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
。だから江口の批評は、時によると脱線する事がないでもない。が、それは大抵受取った
感銘へ論理の裏打ちをする時に、脱線するのだ。
感銘そのものの誤は滅多にはない。「技....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
が、ゴオルスウアアズイよりも芸術家ではないと云う。云う心の大部分は、純粋な芸術的
感銘以外に作者の人生観なり、世界観なり兎に角或思想を吐露するのに、急であると云う....
「島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
生だったと言っている。しかし当時も病気だった僕には少からず愴然の感を与えた。この
感銘の残っていたからであろう。僕は明けがたの夢の中に島木さんの葬式に参列し、大勢....
「無表情の表情」より 著者:上村松園
て、無限の表情が流露して尽くるところがありません。 ◇ 能楽からくる
感銘はいろいろです。単なる動作や進退の妙というだけのものではなく、衣裳の古雅荘厳....
「中支遊記」より 著者:上村松園
はいられなかった。 これはまた汪主席にお会いしたときと、違った気持で、まことに
感銘の深い思いであった。 光華門にて 南京の城内には博物館があると聞....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
的な増産をする姿をみ、また工場建設の飛躍的な発展をみまして、とくに人民公社に深い
感銘をおぼえたのであります。今後多くの日本国民とりわけ農民諸君が中国にきて、論よ....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
れてきて講演させたことがあった。内容はおぼえていないが、この講演には当時、非常な
感銘を受けた。また学校の学芸会の際、河合栄治郎氏がしばしば白線入りの一高帽で来た....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
ドの金を即座に彼に送ったほどの雅量を示した。ベートーヴェンはそのことを心の底まで
感銘した。一人の友人のいうところによれば――「その手紙を受け取って両手を合わせ、....