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感電
「感電〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
感電の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
彼女は眼を裂けるように見開いて「ご免なさい」と泣声になって云ったが、柚木はまるで
感電者のように、顔を痴呆にして、鈍く蒼《あお》ざめ、眼をもとのように据えたままた....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
しもの好きの人気を博することは非常なものであったが、その反対に、入るとピリピリと
感電するのを気味悪がる人々は、それを嫌って、わざわざ遠廻りしてまで他所の風呂へ行....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
いのに、寝台の上で息を殺して待っている自分がおかしかった。 途端に身体に感ずる
感電刺戟、執事の矢口が呼んでいるのだった。さてはいよいよお待ち兼ねのお客様である....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
丁度其処へ遊びに来た電気工学のW助教授が一目これを見るや、「君、これは高圧電気に
感電した時受けた傷だよ」と助言した。 警察署では主任が吉蔵の調べに手を焼いて、....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
ビリビリッと来て、それでおしまいである。電気の来ていることが判った次の瞬間には、
感電死で、自分の心臓はもうハタと停っている。一度停った心臓は時計とちがって二度と....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
った。第四種線がないので、コードを使ってある。しかしこれでは濡れるとすぐピリピリ
感電するので、過日用心のため、その上にセロファンに糊のついたテープを巻き、さらに....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
の眼の前の媚かしい青年に対する感覚だけの快さとが心の中に触れ合うと、まるで神経が
感電したようにじりりと震え痺れ、石灰の中へ投げ飛ばされたような、白く爛れた自己嫌....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の館にいた家族の数は、たしか五人ではなく、六人でしたね」
途端に、真斎の全身が
感電したように戦いた。そして、何か縋りたいものでも探すような恰好で、きょろきょろ....
「怪異考」より 著者:寺田寅彦
そらくすでに文献もある事と思われるが、自分はまだよく承知していない。ただ馬が特に
感電に対して弱いものであるという事だけは馬に関する専門家に聞いて確かめる事ができ....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
》みが行われていることなんだとさ。だから三木の姉さんみたいな人を治療するのには、
感電をさせるのがいいんじゃないかな。つまり電撃作戦《でんげきさくせん》だ」 「そ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
痺を起しますかねぇ」 長谷戸検事が真先に質問の矢を放った。 「中毒による場合、
感電による場合、異常なる驚愕打撃による場合……でしょうな」 「旗田の場合は、その....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
していた奴です。あのとき此奴は、兄さんに苦められたのです。兄さんは護身用に、携帯
感電器をもっていらっしゃる。あの強烈な電気に相当参っているところへ、あの硝子の裂....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
るまい。旅にいると誰でも詩人だからだ。あるいは、すくなくとも詩人に近いほど羸弱な
感電体になっている。それは、周囲に活動する実社会とは直接何らの関係もない淋しさで....
「文化祭」より 著者:坂口安吾
訴えます。その弁解は法廷でなさい」 法廷という言葉に五助は脳天から足の爪先まで
感電してすくみあがってしまった。顔色を失って、一分、二分、三分。一寸一分、一寸二....
「発明小僧」より 著者:海野十三
気がつき、本発明は遺憾ながら、どこの電鉄にも乗合自動車にも採用されない由である。
感電砲 海相「発明小僧というのは、君かネ。」 小僧「そうです。
感電砲というのを発....