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慄く
「慄く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
慄くの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ぬ。 これが均衡を得るためにまず 地を球形(注三)として空中に浮べたりき。 嵐に
慄く海の潮を 次に湖沼を泉を河を造りぬ、 河は谷に従い、岸の曲るに任せて流れぬ。....
「好奇心」より 著者:織田作之助
「美貌」という素晴らしい子を孕む。しかし必ず死ぬと決った手術だ。 やはり宮枝は
慄く、男はみな殺人魔。柔道を習いに宮枝は通った。社交ダンスよりも一石二鳥。初段、....
「血の盃」より 著者:小酒井不木
され、悪いことをすれば、必ずそれに対するむくいが来はしないかと、内心ひそかに恐れ
慄くのが常である。そうした恐怖が一旦人の心に蟠ると、何か悪い出来事が起るまでは、....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
れていたらしい。今昔物語十九に、左大臣藤原師尹の侍童が、大臣秘蔵の硯を破って恐れ
慄く状を記して、「護法のつきたる者の様に、振ひて目も暮れ心も騒ぎて」、また同じ巻....
「三国志」より 著者:吉川英治
りで空しい。 「呉の奉行を質してみろ。これは何故かと」 奉行は調べられてもただ
慄くばかりで、その何故かを知らなかった。ただ思い当ることとして、途中、左慈という....