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慈善
「慈善〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
慈善の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
は略《ほぼ》午後九時と九時三十分との間でございます。当日私は妻と二人で、有楽座の
慈善演芸会へ参りました。打明けた御話をすれば、その会の切符は、それを売りつけられ....
「或る女」より 著者:有島武郎
る見る周囲に人を集めて華々《はなばな》しく活動をし始めた。その客間は若い信者や、
慈善家や、芸術家たちのサロンとなって、そこからリバイバルや、
慈善|市《いち》や、....
「或る女」より 著者:有島武郎
ン氏は実にシャープなビジネスマンライキな人です。そして熱心な正統派の信仰を持った
慈善家です。僕はことのほか信頼され重宝《ちょうほう》がられています。そこから僕の....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
があれば、一番にまずこの孤児院を往って見ることをお勧め申します。
また有名なる
慈善家ピーボディーはいかにして彼の大業を成したかと申しまするに、彼が初めてベルモ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
のもあり、連れて出て、見物をさせるのもあるし、音楽会へ行く約束をするのもあれば、
慈善市の相談をするのもある。飽かず、倦まず、撓まないで、客に接して、いずれもをし....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
若し小説家がいつまでも十八世紀のグラッブ・ストリートの生活を離るゝ能わずして一生
慈善家の糧を仰ぐべく余儀なくさるゝならば、『我は小説家たるを栄とす』という声言は....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
こいつは意外だ。あれは、メキシコの実業界の巨頭の令嬢です。そしてニーナ嬢自身は、
慈善団体の会長という身分になっている」 「
慈善団体であろうが、なんであろうが、と....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
るお庭にも敷詰めてありました、あの宝玉一つも、この上お許し下さいますなら、きっと
慈善に施して参ります。 公子 ここに、用意の宝蔵がある。皆、貴女のものです。施す....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
、お裂きになるか。…… すべて、いささかも御斟酌に及びません。 諸君が姑息の
慈善心をもって、些少なりとも、ために御斟酌下さろうかと思う、父母も親類も何にもな....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
って廓の売色を、汚れた、頽れた、浅ましい、とその上に、余計な事を、あわれがって、
慈善家がって、異う済まして、ツンと気取った。」 「おおおお念入りだ。」 「そいつ....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
に返すことを発明したのであった。その博士の娘は、誠に心掛けのやさしいもので、常に
慈善事業などのために尽力していたが、或る日自動車に轢かれて死んでしまった。博士は....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
一八一四―一九〇六サー・フランシス・ブルデットの娘、祖父クルートの遺産を受けて
慈善事業につくす。男爵夫人に叙せらる。 ブロージー(人)Brodie(Sir B....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
しかも華族だってな、山河内……伯爵だ。 もっともその奥様は赤十字だの、教育会、
慈善事業、音楽会などいうものに取合って、運動をするのに辻車で押廻すという名代のか....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
に至るときは、はなはだ鄭重に待遇するの風あり。また、各宗派の信徒互いに共同して、
慈善会、救助会等を設くるの風あり。これ、良風習というべし。これに反し、新教諸宗と....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
路、偶然土人の小学校を入覧す。南アフリカはいまだ義務教育を実施するに至らざるも、
慈善的に土人の小学校を設くるあり。幅二間、長さ十間、四壁および屋上みなトタンを用....