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慈善事業
「慈善事業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
慈善事業の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
の箱を塔から取り出して之を納め、第一号の家珍は子孫へ伝える事とし、金銀は全英国の
慈善事業総体へ寄附し猶欧洲大陸、及び東洋南洋の殖民地の教会へも寄附し、其の他世界....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
に支那侵略を企てゝいる米国は、到るところに教会、学校、病院、を設立した。欺瞞的な
慈善事業を行った。贈物を持ってきた。庚子賠款を放棄した。そして支那人を手なずけた....
「蒲団」より 著者:田山花袋
がナ。村に娘を伴れて突然帰ると、どうも際立って面白くありません。私も妻も種々村の
慈善事業や名誉職などを遣っておりますけえ、今度のことなどがぱっとしますと、非常に....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
くこの事実を知っていた。 あるとき Mcadoo 氏が、自分の関係しているある
慈善事業のために、慈善市を催したことがあった。氏はその売子のなかに、幾人かの美し....
「字で書いた漫画」より 著者:谷譲次
ができあがっている。頭髪の色と黒子の所在は毎日変って、年齢区々。趣味として買物、
慈善事業、詩人画家の招待。オペラ。 場所。 邸宅と呼ばれなければ承知しない彼....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
に返すことを発明したのであった。その博士の娘は、誠に心掛けのやさしいもので、常に
慈善事業などのために尽力していたが、或る日自動車に轢かれて死んでしまった。博士は....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
自ら利益の取引であることを明にしている態度なのである。 近ごろの政治献金という
慈善事業は、伯爵の倅を引取りに行く裏長屋のオカミサンによく似ている。無学無智、白....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
くさん」とそのときマチアがわたしの母の手にキッスしながら言った。「わたしにもその
慈善事業のお手伝いをさせてください。ロンドンで開くはずのわたしの演奏会第一夜の収....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
目標は結局この旗じるしの下に動いて来ていることは争われない。種々の社会政策、社会
慈善事業、公共施設、社会改革運動等は大むねこの目標の下に行なわれている。常識的で....
「戦後合格者」より 著者:坂口安吾
もできるのだ。一介のヤミ屋のボスすらマーケットをたて、土木を起し、工場を経営し、
慈善事業をやったりすることができるではないか。建設的な仕事の面で真価を争い、他の....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
一八一四―一九〇六サー・フランシス・ブルデットの娘、祖父クルートの遺産を受けて
慈善事業につくす。男爵夫人に叙せらる。 ブロージー(人)Brodie(Sir B....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
しかも華族だってな、山河内……伯爵だ。 もっともその奥様は赤十字だの、教育会、
慈善事業、音楽会などいうものに取合って、運動をするのに辻車で押廻すという名代のか....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
病院を参観す。その病院には六百人の患者をいるるべしという。当サンチアゴ市にて毎年
慈善事業に費やす金額は二百万ペソ(わが八十万円)にして、貧民の救助を受くるもの六....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
貧民の子供によき職業を与え暮し向きの立つようにしていらっしゃるのですから、一種の
慈善事業をしていると言えば、言えますなア」 「ハア、これは有難いなア、仏の道では....
「愛に就ての問題」より 著者:小川未明
は苦痛を経験し、若しくは生活上の奮闘を余儀なくされている場合、社会の同情、博愛、
慈善事業、宗教家等に依って救うということは何時まで経ってもその人間に本当の霊を見....