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慈善鍋
「慈善鍋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
慈善鍋の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「苦悩の年鑑」より 著者:太宰治
提燈持ちは、アアメンと呻く。私は噴き出した。 救世軍。あの音楽隊のやかましさ。
慈善鍋《じぜんなべ》。なぜ、鍋でなければいけないのだろう。鍋にきたない紙幣や銅貨....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
見る散歩道だ。
(十二月×日)
ヘエ、街はクリスマスでございますか。救世軍の
慈善鍋《じぜんなべ》も飾り窓の七面鳥も、新聞も雑誌も一斉に街に氾濫《はんらん》し....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
路上風景だ。 十二月×日 へエ! 街はクリスマスでござんすとよ。 救世軍の
慈善鍋も飾り窓の七面鳥も、ブルジョワ新聞も、一勢に街に氾濫して、ビラも広告旗も血....