慈姑頭[語句情報] » 慈姑頭

「慈姑頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

慈姑頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
れるんだよ。とびがたかを産んだという話はきくが、おやじの三庵はあのとおりおでこの慈姑頭《くわいあたま》、おふくろさんは四角い顔の寸づまり、あんな似たところのねえ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
友を口説《くど》き落したつもりの道庵は、いよいよ有頂天《うちょうてん》で、多年の慈姑頭《くわいあたま》をほごして、それを仔細らしく左右に押分け、鏡に向ってしきり....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、さいぜんから、この酔っぱらいを、舌の先で遠廻しに操《あやつ》って、この道庵の慈姑頭《くわいあたま》から絞り出そうという知恵は、つまり子をおろす方法と、それか....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
を整えてみると、どうも気に入らぬのはこの頭です。 江戸を出る時は、無論、道庵の慈姑頭《くわいあたま》で出て来たが、信州へ入ってから急に気が強くなって、武者修行....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
クとして、この機会に道庵は酬恩庵をおとずれて、古蹟をたずね、筆蹟を見て、しきりに慈姑頭《くわいあたま》を振り立てました。山陽の書を見てくれの、崋山《かざん》の画....