慈悲忍辱[語句情報] » 慈悲忍辱

「慈悲忍辱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

慈悲忍辱の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死体蝋燭」より 著者:小酒井不木
の場にひれ伏した。しばらく和尚とともに念仏をとなえて、やがて顔をあげると、如来の慈悲忍辱の光顔は、一層柔和の色を増し、暴風雨にも動じたまわぬ崇高さが、かえって法....
悟浄出世」より 著者:中島敦
)を二、三人、むしゃむしゃ喰《た》べてしまったのを見て、仰天《ぎょうてん》した。慈悲忍辱《じひにんにく》を説く聖者が、今、衆人環視の中で自分の子を捕えて食った。....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
その肉を食い、その美味を賞したのに少しも不思議はない。また僧侶らの以て重しとする慈悲忍辱の上からこれを云っても、肉食の目的を以て生牛馬を殺してその肉を喰うものと....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
これは人間に益をなす家畜を殺すに忍びぬ、人によく似た高等動物を殺すに忍びぬという慈悲忍辱の心から来たので、その前にはこの類のものでも、遠慮なく殺して喰っておりま....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
とを併せ考えてみるに、両者その軌を一にしたことは明らかであって、つまりは非人とは慈悲忍辱を主とする法師の義と解すべきものであったと思われるのである。 これを要....