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慈顔
「慈顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
慈顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
いや》になった。離れても別状がないと落つきの根城を据《す》えて、咫尺《しせき》に
慈顔《じがん》を髣髴《ほうふつ》するは、離れたる親を、記憶の紙に炙《あぶ》り出す....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
にもして彼女を生かさずばやまざらんとす。父の足音を聞き、わが病の間なるによろこぶ
慈顔を見るごとに、浪子は恨みにはおとさぬ涙のおのずから頬にしたたるを覚えず、みだ....
「形」より 著者:菊池寛
の間に、さような辞儀はいらぬぞ。望みというを、はよういうて見い」と育ぐくむような
慈顔をもって、新兵衛は相手を見た。 その若い士は、新兵衛の主君松山新介の側腹の....