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慢性病
「慢性病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
慢性病の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「門」より 著者:夏目漱石
を見せなかった。小さい折鞄《おりかばん》を脇に引き付けて、落ちつき払った態度で、
慢性病の患者でも取り扱うように緩《ゆっ》くりした診察をした。その逼《せま》らない....
「幸運の黒子」より 著者:海野十三
年の暮れ、三千円というものを費《つか》って新妻を持った。その細君はさらに次の年に
慢性病になり、転地療養をすることになって残額の二千円はばたばたとなくなってしまっ....
「ひしがれた女性と語る」より 著者:宮本百合子
どのことではないかもしれません。けれども、それが、幾年も幾年も継続する種々な重い
慢性病の一つだったら如何でしょう。 これは、私自身の周囲を一目見ても判断はつき....
「小酒井不木氏」より 著者:平林初之輔
けしか知らぬ。実地の医学の方面では、闘病術その他の著者として、肺結核その他一般の
慢性病の療法において抵抗療法の主唱者であり、一病一薬主義の正統派の治療法の反対者....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
つまり医学の究極は心臓を強くさせることだということが出来る訳です。急性病にしろ、
慢性病にしろ、若し心臓さえ変らぬ力で働いて居たならば、治る病気は治り、治らぬ病気....
「好日」より 著者:三好十郎
し俺は、もう、これで狂犬に噛み付かれたのと同じで、もうこれ、戯曲はよせん。一種の
慢性病だからね。……しかし、若い人間が、又ぞろ、こんな酷い仕事に入って行くのを黙....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
醤油を少し加うれば一層味よし。然《しか》れどもこれは人の好き嫌いあり。 ○鉛毒は
慢性病なればその害大に恐るべし。政府が粗製の瀬戸引鍋を厳禁したるは鉛を交えあるが....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
三度の食物を以て病気を治する病院も出来ている。もっともそれは胃腸病その他二、三の
慢性病に限るけれどもその病院の主意は大概な病気を食物と運動方法で治療するというの....