慣らす[語句情報] » 慣らす

「慣らす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

慣らすの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
とまった。ここに腰かけがあります。坑へ這入《はい》るものはここで五六分休んで眼を慣らすんですと云った。五人は休みながらカンテラの灯で互の顔を見合わした。みんな立....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
から主人の用務でイギリスへしばらく滞在するため巴里を出立するとき、むす子に言葉を慣らすため一人で残して置いたのであるが、かの女はむす子の慰めになるかも知れないと....
映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
る母の態度や、実に涙が出るほどかわいくおもしろい真実味があふれている。 悍馬を慣らす顛末は、もちろん編集の細工が多分にはいってはいるであろうが、あばれるときの....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の上下にわたる有志の者であります。 二人の犬殺しは、その前日来、しきりに犬を手慣らすことに骨を折りました。最初の時にガリガリと棒を噛み砕いただけで、その後は、....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ど高価だった。クリストフはその新しい衣裳をつけるとたいへんぎごちなかった。それに慣らすために、何度も衣裳をつけて楽曲を稽古《けいこ》させられた。一月も前から、彼....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
の大冒険に向って自分を捧げた時のことが憶い出されます。僕はまず、自分の体を辛苦に慣らすことから始めました。そこで、捕鯨船に乗せてもらって幾度も北海に行き、自分か....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
のこ」のことを意味します。つまり土瓶蒸に用いるものでありますが、茶に用いても使い慣らすと味いがよいといいます。大体こういう種類の土焼は、ごく古い型が残るもので何....