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慣用語
「慣用語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
慣用語の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
た。 どういう意味だか解らなかった。 とは云えこれは陶器師の、人を斬った時の
慣用語であった。 おお魔王、血吸鬼、しかし何んと瀟洒とした、しかし何んと雅味を....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
《せんさく》はとにかく、世間では経済学という語は、神田氏以来久しく行われて、既に
慣用語となっているし、原語の「ポリチカル・エコノミー」とても、本来充分にその意義....
「広場」より 著者:宮本百合子
或る婦人の伝記で、特別文学的に書かれているのでもなかったから難解ではなかったが、
慣用語で朝子の知らないのが少くなかった。朝子のつかっている字引にはそういう細かい....
「道標」より 著者:宮本百合子
いた。緑色笠のスタンドの光を棗《なつめ》形の顔にうけて、素子は、伸子にわからない
慣用語や語源の質問をした。それが終り、発音の練習がはじまった。これは、ひとりで伸....
「小林多喜二の今日における意義」より 著者:宮本百合子
歴史的基準のない「批判」を横行させた事実に見られる。この三年間に、反小林多喜二の
慣用語として、主体性を云い、人民的民主主義の方向を抹殺して、個人を云い自我を云い....
「デカルト哲学について」より 著者:西田幾多郎
識は単なる物の世界から起るのでもなく、単なる自己の世界から起るのでもない。従来の
慣用語を以《もっ》ていえば、主観客観の相互限定から起るのである。而《しか》してそ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のは、今日に始まったことではない。ペロというのは、西洋語ということで、白雲の専用
慣用語なのですが、駒井は、 「実際、空想だけではつまらないが、そこに科学的の根拠....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
和英はどの道買うわけです。和英はただ単語ばっかり並べたのはつまるまいと思います。
慣用語の表現なんかが見て面白いし又実際ためになるし。そのためにはやっぱり、余り手....
「墓」より 著者:秋田滋
く、無念無想、もはや何事も考えてさえいないように見えた。 裁判長はやがて法廷の
慣用語をつかって、陪審員が被告に無罪の判決を下したことを、彼に云い渡した。 し....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
への訓示的な御用語で、いわゆる今日の憲法とは大いに意義がちがっている。それに昔の
慣用語では、 「物事をすべ能くする事」 ということを憲法といい、また如法ともい....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
たところで、何といっても東洋精神に限るよ。」 「実相観入かい。」 「近頃の歌壇の
慣用語でいえば、そうさ。だが、写生の語義を伝神とか実相観入とかに転用するのはちょ....