慮外者[語句情報] » 慮外者

「慮外者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

慮外者の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
るのが聴えた。 「時も時、草木も眠る丑満の、所もあろうにわが山門に、紛れ込んだる慮外者、熱に浮かされ夜な夜な歩く、夢遊病者か風来坊か。風の通しのちと変挺な、その....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》る。二の太刀は胸を横に、充分にやられた。それでも豪気の少将は屈しなかった。 「慮外者《りょがいもの》めが!」 兇漢の手元を押えて、その刀を奪い取ってしまった....
三国志」より 著者:吉川英治
操はひどく惧れた。かつ不機嫌甚だしく、 「鶏肋とは、その意味で申したのではない。慮外者め」 と、一喝したのみか、直ちに夏侯惇をかえりみて、軍律を紊せる者、即座....
私本太平記」より 著者:吉川英治
相を一変して、 「しゃッ、女郎め」 と、青筋たてて、突ッ立ちあがった。 「この慮外者、甘やかせば図にのッて、天下の執権職を愚にしおったな。おのれ、手討ちにして....