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慰問
「慰問〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
慰問の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
講堂で、罹災民《りさいみん》
慰問会の開かれる日の午後。一年の丙組(当日はここを、僕ら――卒業生と在校生との事....
「葱」より 著者:芥川竜之介
書いてある。果然お君さんはほとんど徹夜をして、浪子夫人《なみこふじん》に与うべき
慰問の手紙を作ったのであった。――
おれはこの挿話《そうわ》を書きながら、お君....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
いのであったから。 関東震災のときは、外国からの救援があった。アメリカなどは、
慰問品を軍艦につんで、急派してくれたものだ。 アメリカは、今度も、そのような同....
「軍用鮫」より 著者:海野十三
た東洋人爆撃機からの落し物であろうとは、気がつくよしもなかったし、それが出征将士
慰問の前線文庫の一冊である新品月遅れ雑誌であったことをも知るよしもなかった。そし....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
からぬ方向を指しているとしか思われない。 ドレゴ記者は、エミリーを毎日のように
慰問に来るが、来るたびにエミリーに泣《な》き縋《すが》られてほとほと閉口の形だっ....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
、近頃のあのいたましいかげが急に取れ、その目は希望にかがやいていた。 花の
慰問隊 それから一週間ほどしてのことだったが、都下の新聞やラジオのニュースによ....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
、こんなに貰ったのよ。みな配給品だわ。林檎もあるわ。缶詰に、ハミガキに、それから
慰問袋もあんたの分とあたしの分と二つあるわよ。――さあ起きなさいよォ」 お千は....
「鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
ようはずもなく、殊に一種の戦争熱に浮かされて、女のわたくし共までが、やれ恤兵とか
慰問とか夢中になって騒ぎ立てている時節でしたから、負傷の軍人を見舞のためにUの温....
「昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
たが、しかし、それよりも。 「あのウ、失礼ですが、あなたはいつか僕らの隊へ、歌の
慰問に来て下すった方ではないでしょうか」 「はあ……?」 半分かしげた首で、す....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
財何から何まで先方の人がやってくれる。私は彼地で一枚の絵もかかなくてよい。皇軍の
慰問も京都で色紙をかいてもって行くことにしたので、家を出てからは何にもかかなくて....
「中支遊記」より 著者:上村松園
人々であった。出来るだけ各地の部隊病院はお訪ねしたいと思っては来たが、私の場合は
慰問という字はあてはまらないかも知れない。かえって兵隊さん達に親切にされる、それ....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
る仕事のために、一分とその場を離れることができなかった。従って二階へ上って喜助を
慰問してやることは、当分のうち全く不可能であるといってよい。喜助は、いよいよ落着....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
内にて、事務所、コーヒー製造場、糖酒製造場、医院を一覧し、さらに日本移民の居宅を
慰問す。その国籍は山口県、高知県、和歌山県なり。コーヒー園は丘陵の高地にありて、....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
出勤。 ○日清戦争開く。歌舞伎座にては七月二十八、二十九、三十の三日間、出征軍人
慰問劇を興行し、来遊中のフランス女優テーラー嬢も団十郎の一座と共に出勤。 ○八月....
「四つの都」より 著者:織田作之助
初枝(生徒に向って)「静かにして、静かに」 庄平「げんに僕は三月前にその方から
慰問袋を戴いてるんです……兎に角行ってみましょう、有難う」 行きかけて、引き返し....