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「慶祝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

慶祝の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
作家の手帖」より 著者:太宰治
げるしるしではなかろうかとさえ思っていたものである。牽牛織女のおめでたを、下界で慶祝するお祭りであろうと思っていたのだが、それが後になって、女の子が、お習字やお....
花吹雪」より 著者:太宰治
と呼ばわり、老生も続いて屋台の外に躍り出申候。屋台の外は、落花紛々。老生の初陣を慶祝するが如き風情に有之候。老生はただちに身仕度を開始せり。まず上顎の入歯をはず....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
はゆらゆら港へはいり、人々やれ命拾いと大恩人の目前にあるも知らず、互いに無邪気に慶祝し合って上陸した。 中堂金内は、ほどなく松前城に帰着し、上役の野田武蔵に、....
しかし昔にはかえらない」より 著者:宮本百合子
であった」火野葦平は文学に対する同人雑誌の任務、出版関係が「昔にかえった」ことを慶祝している。 戦後の出版界の空さわぎは、出版社というものが、つまりはブローカ....
地球要塞」より 著者:海野十三
|坐乗《ざじょう》の魚雷型《ぎょらいがた》快速潜水艇を認めて、博士の健在を大いに慶祝するものである」 「おお、そうか。想像していたとおり、やっぱり、鬼塚元帥から....
雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
感情は増しても減りはしないような気がする。 最後に「長慶子」という曲を奏した。慶祝の意を表わしたもので、参会の諸員退出の時にこれを奏すと説明書にあったが、その....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
思いでイッパイだった。 この風景を眺め、仕事の手を休め、ニコヤカにモミ手して、慶祝の意を表して悦に入っているのがサルトル社長だ。それを見て、口を抑えて、ふきだ....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
餅を食べないばかりでなく、代りに食うウドンは至って粗食で、その部落では新年を慶祝する風習がないもののようである。 それではどんなお祭をとくに祝うのかと郡誌....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
か》えたまわず、民情洞察の意をもって鷹野の御成をおこなわせられること、誠にもって慶祝のいたり、物情騒然《ぶつじょうそうぜん》たる時勢、御道中警備の手はずには、も....
寄席行灯」より 著者:正岡容
一夜、同行の先輩柳家三語楼、昇龍斎貞丈、尺八の加藤渓水の諸家と福原某旗亭において慶祝の小宴を催したが、興至るやじつにしばしば畳叩いて三語楼と巨躯《きょく》の貞丈....
三国志」より 著者:吉川英治
どな危険に追いつめられたものでしょう。うわさ通り、今日の襄陽の会は、やはり単なる慶祝の意味ではなかったとみえますな」 「あなたのお耳にも、すでにそんな風説が入っ....
三国志」より 著者:吉川英治
。 「やあ、幹公か。めずらしいご対面、おつつがないか」 「周都督にもご機嫌よう、慶祝にたえません」 蒋幹は、拝を終ると、特に、親しみを示そうとした。 周瑜も....
三国志」より 著者:吉川英治
婚礼を挙げるのじゃと、彼方此方で自慢半分にしゃべったものですから、ご城下ではもう慶祝気分で寄るとさわるとそのお噂ですよ」 呉夫人は、哭き出した。 たちまち彼....
三国志」より 著者:吉川英治
の興隆はない。蜀亡ぶときは、彼の理想もついに行い得ないことになる。 「それは実に慶祝にたえない。いよいよ呉蜀両帝国の共栄を確約するものです」 孔明も直ちに、漢....