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憂さ晴し
「憂さ晴し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
憂さ晴しの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ヴァリエテ」より 著者:宮本百合子
からいいけれど、私なんぞ、外にすることがないし、したくったって出来ないから、まあ
憂さ晴しみたいなもんなんですものね」 佳一にそんな打あけ話をするくらいであった....
「概念と心其もの」より 著者:宮本百合子
云う、一部の証言に成るのではないだろうか。而も、自分にとって、創作は冗談や余技の
憂さ晴しではない、たといどんなに小さくても、自分から産み出された芸術の裡に、又は....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
や何でもない。 介わんのさ。 ま、二階で一杯やるのさ。 貧亡して居ると酒で
憂さ晴しだよ。 と云って大声で笑いながらドヤドヤと皆なんか小蟻のかたまりとも思....
「巴里の唄うたい」より 著者:岡本かの子
。 彼女が唄うところのものはジゴロ、マクロの小意気さである。私窩子のやるせない
憂さ晴しである。あざれた恋の火傷の痕である。死と戯れの凄惨である。暗い場末の横町....