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「憎憎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

憎憎の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旅愁」より 著者:横光利一
か真紀子は露台の端に立って下を見降ろしながらも、さも矢代のいるのが邪魔物のように憎憎しげに黙っていた。少し青ざめた顳※のあたりに薄く浮き上っている真紀子の静脈の....
或る少女の死まで」より 著者:室生犀星
い返すと、 「もう一度言って見ろ。なまいきな。」 男は少し中腰になって大学生を憎憎しげに睨んだ。それがいかにも図図しいゴロツキ肌な、厭味たっぷりなものであった....
性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
った。その一面には、彼女が自分の悪事を看破られた理由から、あるいは、私をかえって憎憎しく考えるにちがいないという不安もあったが、ともかく、私はもう一度彼女を見た....