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憚り様
「憚り様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
憚り様の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
間に、すかり、とこう、切放したように、黒雲立って開いている。 お種さんが、 (
憚り様、どうかそこをお閉め下さいまし。) こう言って声を懸けた。――誰か次の室....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
よく通って、その間に見物の笑声が、どッと響いた。 「さあ、こちらへどうぞ、」 「
憚り様。」 階子段は広い。――先へ立つ世話方の、あとに続く一樹、と並んで、私の....
「女客」より 著者:泉鏡花
御挨拶痛み入りますこと。お勝手からこちらまで、随分遠方でござんすからねえ。」 「
憚り様ね。」 「ちっとも
憚り様なことはありやしません。謹さん、」 「何ね、」 「....
「真珠の首飾り」より 著者:神西清
だ、―― 「おい、なんぼなんでも卑劣だぞ!」 すると家内は澄まし返って、 「|
憚り様、あなた。」 ※ 「ええ、くそ、なんてざまだい! おまけにそれ....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
で。」 小造な若い令夫人は声を懸けて向直ったが返事をしなかったので、 「貴方|
憚り様ですが呼鈴を、」とお睦まじい。 すなわち傍なる一閑張の机、ここで書見をす....