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憤恨
「憤恨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
憤恨の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
殺した。 不幸な兄弟はこの古狸にたぶらかされて、真の父を殺したのである。一人は
憤恨のあまりに自殺した。一人も懊悩のために病いを発して死んだ。 虎の難産 ....
「骨董」より 著者:幸田露伴
チャンという音一ツで、千万金にもと思っていたものは粉砕してしまった。ハッと思うと
憤恨一時に爆裂した廷珸は、夢中になって当面の敵の正賓にウンと頭撞きを食わせた。正....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
あわてず、冷静に「われ」を持したる彼をして、思うてここにいたるごとに、一|肚皮の
憤恨猛火よりもはげしく騰上し来たるを覚えざらしめたり。 頭上に輝く名利の冠を、....
「あめんちあ」より 著者:富ノ沢麟太郎
るのではないかと、呪《のろ》わしく思われないこともなかった。そうして彼は虚無的な
憤恨を抱いているかたわら不正型な意志を持っていることを知った。 「とうとう遂行し....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
よう、平にお願いいたしまする」
武道の執念《しゅうねん》、栄辱《えいじょく》の
憤恨《ふんこん》、常日頃の沈着を失った平馬は、いまは、両眼に、大粒な口惜し涙を一....
「三国志」より 著者:吉川英治
|張著から注進があった。急使のことばによると、 「夏侯淵が討たれたと聞いた曹操の
憤恨は、ひと通りなものでありません。自身二十万騎をひきい、先陣には徐晃を立て、濛....