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憤激
「憤激〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
憤激の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
楽浴の法令に従うため、廊下に出てめいめいの座席についているのだった。ミルキ閣下は
憤激の色を表わし、 「なんだ。困るじゃないか。戦闘準備をよそにして音楽浴に漬から....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
ます」 総監は、あくまで、ものやわらかだ。 博士は、顔を真赤にして、すこぶる
憤激の態であった。 「総監、あなたは、こういうことを考えてみるがいい。国と国との....
「親子」より 著者:有島武郎
に彼を見やりながら、おもむろに眼鏡をはずすと、両手で顔を逆なでになで上げた。彼は
憤激ではち切れそうになった。 「私はあなたをそんなかただとは思っていませんでした....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
ていないのじゃないですか……何です。仰々しく騒ぐなんて……」 すると声の下に、
憤激したお照が、また河獺のように僕に飛びついてきた。速水はそれを押えるのにまた骨....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
五日)と手紙でいってくる。末広町に店を構えたばかりだったのに、気の毒な。またもや
憤激のタネが出来た。こんなタネばかりふえ、それと反対に「ざまみやがれ、敵め」とい....
「海底都市」より 著者:海野十三
のいっていることから考えて、彼らを暴民と呼んでさしつかえないだろう、たとえ彼らが
憤激《ふんげき》すべき理由を持っているにしろ……。 「君は、僕に何を求めるのかね....
「金属人間」より 著者:海野十三
。 脳貧血を起こさない連中の筆頭には、川内警部がいた。かれは顔をまっかにして、
憤激《ふんげき》している。どなり散らしたいのを、一生けんめいにがまんしているとい....
「大脳手術」より 著者:海野十三
女が並んで歩いていたのも、その脚の移植手術を教授に頼んだものに違いない。 私は
憤激の極に達した。時間の推移と共に、私の頭は痛みを加え、胸は張りさけんばかりにな....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
し、ここから脱走することのお手伝いだけは、させないでください。でないと、ミミ族を
憤激させることになります。そうなれば、もう取りかえしがつきませんからね」 ココ....
「転機」より 著者:伊藤野枝
ているのはひどい、私はM氏の話に感ずるあきたらなさを考え詰める程、だんだんにある
憤激と焦慮が身内に湧き上がってくるのを感ずるのであった。 「Sという人は、K氏や....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
地面におち、追手の足に踏みつけられる音が聞えた。一瞬、ハンス・ヴァン・リッパーが
憤激するおそろしさが彼の心にうかんだ。この鞍は彼のよそゆきの鞍だったのだ。しかし....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
志の疎通を欠き、相互の間に面白からぬ感情の行違いを生じ、或時は断然辞職するとまで
憤激した事もあった。この間に立って調停する楫取役を勤めたのは池辺三山であって、三....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
あるのであります。農民の熾烈なる要求に申訳的に肥料の値下げをやりましたが、農民の
憤激は高まっております。吉田内閣打倒の声は農村に満ち満ちておるといっても過言では....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
大学内における佐野教授の研究室の捜査が行われた。これに対してまた、われわれ学生の
憤激が爆発した。大学の中に捜査の手を伸べるとは何事か。我等は学問の独立と研究の自....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
軍事研究団が組織され、五月十日その発会式が行われた。『学園を軍閥の手に渡すな』と
憤激した学生は続々と会場につめかけ、来賓として出席した軍人や右翼教授たちを徹底的....